佐奈田霊社 御堂に響く朗々たる歌声 江戸消防記念会が木遣奉納
「のどの神様」として知られる石橋山の佐奈田霊社(原義照山主(さんしゅ)・68)で1月17日、一般社団法人江戸消防記念会第七区(藤原和美総代・70)による新年恒例の木遣奉納が行われた。
奉納には会員約40人が参加。原山主による法要と特別祈願が行われた後、お焚き上げとともに、木遣が歌われた。110曲ある木遣のうち、縁起の良い時に歌われる『真鶴』と、20分以上ある『軽井沢』の一節が奉納され、御堂は心地良くも勇ましい歌声に包まれた。
毎年1月17日に1年間の安全祈願として同霊社を訪れる第七区は、東京都大田区と品川区の鳶職約70人で構成されている。藤原総代は「(鳶職なので)木遣を奉納させて頂くことでご利益を頂き、1年間けがや病気をすることなく過ごせれば」と語った。
佐奈田霊社は1180年(治承4年)、源頼朝が石橋山で挙兵した際、先鋒を任され、初の戦死者となった佐奈田与一義忠を奉っている。味方からの問いかけに「たん」が絡み、声が出ず敵に討たれたという故事にちなみ、声に携わる人などが市内外から多く参詣する。
|
|
|
|
|
|