念願のJ(ジャパン)カップに初出場 ハナマサの河野さん
市内栄町の花店・ハナマサの河野精一朗さん(43)が、4月12日のジャパンカップに初出場を果たした。
ジャパンカップは、フラワーアレンジの技術を競う大会。河野さんは昨秋、6度目の挑戦で初めて県予選を突破していた。
本大会は展示競技による一次審査後、上位20人がセミファイナル、さらに10人がファイナルに進出できる。河野さんは主たる素材に竹を選択。波打つ竹の壁が3分割されて宙に浮き、間を縫ってアメリカハナミズキが咲き誇る『バンブーマジック』で審査に臨んだ。
ところがいざ会場に入り、作品をセッティングした時「あ、これはダメだ」と直感したという。他の作品は幅180cm×奥行き90cmという規定の中で程よく空間を残し、効果的に花を見せていた。河野さんの作品は対照的に「良いものを作ろうと力んで詰め込みすぎた」。結果は一次敗退。目標だったファイナルには届かなかった。
制作には、バイク屋や塗装屋の知人も土台の溶接などで参加し、「みんなの協力があってこそできた」と振り返る河野さん。「しばらく休むつもりだったけど、悔しさが出てきた」と話す。大会を終えた今、次のアイデアも浮かんできている。「このままじゃ終われないでしょ。絶対、やります」。次なる挑戦へ、決意を新たにした。