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芸術文化創造C 安全・防災まで槍玉今こそ丁寧な説明を デスク・レポート

公開:2014年6月21日

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 ▽5月29日、幸地区の住民を対象にした「芸術文化創造センター(以下、センター)」に関する説明会は、これまでと少し様相が違っていた。住民からは「センター建設」の是非ではなく、建設予定地内を走る市道(市道2197)の廃止と南側に整備される道路に対する質問が集中した。

 ▽市道2197は、センターの建設予定地が固まった段階で、廃止は既定路線だった。しかし前提条件ゆえの説明不足が安全軽視と取られ、かえって不信感を生む悪循環となっている。市道2197は現在、1日1300台の交通量がある(市発表)。国道1号線へのう回路(抜け道)にもなっており、市道の廃止は1日1300台の交通量を他の道路で捌くことになり、説明会では事故の増加を懸念する声があった。また新しく整備される一方通行の4m道路(歩道1m含む)に、緊急車両の通行などの防災面で不安を口にする人もいた。幸地区では、7月2日(水)に再度説明会が開かれる。「基本設計は完了。道路の拡幅などには応じられない」とする市と、「安全な通行」を求め、市長や市議会議長あてに要望書の提出まで視野に入れる住民との溝が埋まる気配はない。

 ▽一方で、新しい施設の建設は、センターに限らず、別な問題が浮上している。東日本大震災からの復興と2020年の東京五輪に向けた建設需要の増加に伴う、資材の高騰や人材不足による入札不調、工期の遅れだ。

 ▽すでに市内でも6〜7月に着工を予定していたお城通り地区再開発の駐車場棟工事が、大幅に遅れることが発表された。市は「(センター建設については)当初の計画を粛々と進めていく」と説明するが、物理的に困難になる要素が出てきた今こそ、安全や防災をないがしろにせず、住民の不安要素を一つひとつつぶすような丁寧な説明を期待したい。

 ▽説明会は幸地区の他、6月26日(木)に十字地区を対象に開催される(ともに午後7時から、市民会館)。7月6日(日)には、設計士の新居千秋氏も同席し、全市民を対象にした説明会も予定されている(午後6時から、市民会館)。産みの苦しみか、再考が必要なのか、1人でも多くの市民に、自分の目で、そして耳で判断する機会としてほしい。
 

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