「ラスカ」を運営する湘南ステーションビル(株)の代表取締役社長に就任した 栗田 勝さん 川崎市在住 57歳
「気軽に寄れる駅ビルに」
○…「湘南に暮らして良かったと思ってもらえるような駅ビルにしていきたい」と、物腰柔らかに語る。平塚・茅ヶ崎・小田原で駅ビル「ラスカ」を運営する湘南ステーションビル(株)の9代目代表取締役社長に就任した。「時代や地域の特色によって、お客様の求めるサービスはどんどん変化していく。常にアンテナを張ってお客様の声をキャッチしていきたい」と意気込む。
○…出身は群馬県。海のない土地で育ち、「幼い頃から人一倍、湘南への憧れが強かった」と白い歯を見せる。青春時代は東北大学で過ごし、工学の勉強に夢中になった。「当時、東北新幹線が次々と開通していく画期的な姿に見惚れた」と、卒業後はJRの前身である日本国有鉄道に入社した。鉄道の建設事業をはじめ、不動産業、東京駅周辺の都市開発事業など幅広いジャンルの仕事を経験し、キャリアを積んだ。
○…駅ビルの管理事業に携わり始めてからとくに心がけているのは、スタッフとのコミュニケーションの時間。何気ない会話から店づくりのヒントが生まれることもある。ラスカが力を入れているトイレのリニューアル事業も女性スタッフの声を活かしたもので、「フロアごとにコンセプトを持ったデザインや、お子さん連れのお母さんに配慮した作りなど、こんなに立派なトイレを持つ駅ビルはなかなかないのでは」と誇らしげな笑顔。来店客に快適に買い物を楽しんでもらいたいというスタッフの純粋な思いが頼もしいという。
○…「まちの玄関口として、誰もが気軽に立ち寄れるような駅ビルでありたい。地場産品を紹介するコーナーや、地域住民が自由に交流できる場を積極的に作っていきたい」と展望を語る。「2020年の東京五輪に向けて、外国人客のお出迎え体制も整えたい」と続ける。さらなるラスカファンを増やすため、街のシンボルタワーの経営の舵取りをしていく。
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