神奈川県高等学校新人陸上競技大会で9月28日、小田原城北工業高校陸上部の加藤裕也君がやり投げで優勝、矢後忠遵(ただちか)君(ともに機械科2年)が800mで5位に入賞した。
自己ベスト更新関東へ描く軌跡
高校に入学して陸上を始めた加藤君=写真上。中学時代は野球部に所属し、肩の強さに自信があった。試合では1投目で55m59の自己ベストをマーク。「つまづいた感じがあったが、良い記録が出て安心した」と振り返る。その後記録の更新はならなかったが、逃げ切り、関東への切符を手にした。「再び自己ベストを更新したい。狙うはベスト8」と意気込む。
根性で入賞
矢後君は「気負わず試合にのぞめた」と話す。試合は、出場していた他の選手らのベストタイムがかなり速かったため、前へ出て強気のレースを仕掛けた。レース終盤では抜きつ抜かれつのデッドヒートを制し、入賞した。鈴木充顧問も「根性で勝ち取った」と太鼓判を押す。負けん気が持ち味の矢後君は「専門の1500mで入賞、(800mでは)3位までに入りたかった」と悔しさを滲ませるも「自分には陸上しかない。関東では自己ベスト更新が目標」と闘志を燃やしている。