通学時間帯の事故増加 市内各校で独自の対策も
小田原警察署管内で朝の通学時間帯の事故が増加している。特に午前7時、8時台の時間帯で増加傾向にあり、同署では注意を呼びかけている。
市内で今年1月から9月までに発生した通学時間帯(午前7時〜9時)の交通事故件数は91件。昨年同時期の73件と比べ、増加している。一方で、下校時間帯(午後2時〜5時)は145件と、昨年の167件、一昨年の178件に比べ減少傾向にある。
小田原警察署は、通学路に限定した事故件数の統計をとっていない。しかし、管内の事故総数が減少している(昨年925件→今年892件)にも関わらず、小中学生が関わる事故件数は微増している(昨年82件→今年85件)。同署では、昼夜間の交差点や速度超過の取締りを実施するなど対策をし、事故総数の減少につなげているが、通学時間帯、特に朝方に関しては効果を上げていない。
各学校、自治会と協力
小田原市は2012年に京都府で集団登校中の児童の列に車が突っ込んだ事故を受け、危険箇所の調査を実施。200カ所を危険箇所として抽出し、うち69カ所を対策必要箇所に指定して2014年3月末までに路側帯やドライバーに注意を促す「グリーンベルト」を設置するなど52カ所で対策を完了した。残りの17カ所も今後、関係機関と協議を重ね、同様の対策を講じていく。
また市内25小学校のPTA、自治会、警察署などが連携し毎年、通学路の合同点検を実施している。
小学校単位での取り組みも
小田原市ではすべての小学校で通学中にほぼ毎日、地域住民らが街頭に立つ「見守り隊」の活動を実施。また矢作小学校や足柄小学校では通学路の危険箇所を把握し、それらを地図でまとめた「安全マップ」を制作するなど各校で独自の事故防止にも努めている。
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