先週2月21日号で取り上げた、城山3丁目の桜。住民の声により伐採が中止され、『一時凍結』となった。「桜を守りたい」、「安全のために切るべき」と住民の意見もさまざまだ。
昨年11月、城山3丁目の民家の前で、桜の木から重さ100kg以上の枝が落下した。その音を聞いた女性は「びっくりした。見に行くと、枝というより太くて長い木が倒れていた」と振り返る。幸い周辺に人はいなかったが、家庭のガス灯が破損した。
3丁目の桜はソメイヨシノで「いつ誰が植えたか定かではない」(市みどり公園課)。ただ、少なくとも60年前には植えられており、中には老化した部分も見られる。1月16日にみどり公園課は、枝が落下した木を含む3本を伐採。しかし、直後に樹木医が調査すると、その他2本は「全く問題なく、健康」と診断された。
求められる1本ごとの判断
維持か伐採か、意見は賛否両論だ。自宅前に桜がある住民は「老化が激しく、倒れた後では遅い」と早期伐採を訴える。季節の変わり目には敷地内が枯葉や花びらで溢れ、多い時は45リットルのゴミ袋が2日でいっぱいになる。場所によっては、桜の木で道幅が狭まり大型緊急車両の通行を妨げたり、せり出した木の下を小学生が通学したりもする。
一方、1951年に城山へ移り住んだ女性は「そうじは大変だけれど、満開のときはやっぱりきれい」と話し、「伐採されると風情がなくなる」といった声も聞かれる。市へ伐採中止を求めた地元の瀬戸ひふ美さん(31)は、「すべてを切らないでほしいというわけではない。1本ずつしっかり調査し、危険がないものは残してほしい」と願う。 (続く)
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