犬や猫の引取りや動物愛護普及事業などを行い、小田原を含む28の市町村を管轄している県動物保護センター(平塚市)が、2014年度に収容した犬と猫の殺処分数ゼロを達成した。犬においては2年連続。同センターや各ボランティア団体などの尽力で、13年10月12日から、殺処分は行われていない。
犬や猫が収容されると、複数の協力ボランティアに写真付きで情報を流し、手分けして引き取ってくれる里親を探してきた。また、小学校や幼稚園に出向いてふれあい教室を開催するなど、愛護普及活動を続けてきた。「終生飼養の意識を持った飼い主が増えているため、犬や猫の収容数、殺処分数ともに年々減少傾向にあった」とセンター担当者は話す。
引き取った犬や猫はインターネットなどで里親を探す一方、病気や高齢であれば、ボランティアが実費で病院へ通わせることもあるという。ボランティアの負担は大きく、担当者は「いつまで継続できるかわからない。まずは飼えなくなって捨てられる犬猫の数をゼロにし、収容数を減らしていかなくては。ボランティアさんから引き取ってくれる人が増えてくれればうれしい」と期待を込める。
里親を探しているボランティアは、同センターホームページに掲載されている。アドレスは、【URL】http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f80192/