4月11、12日に東京ビッグサイトで開催された花のイベント「フラワードリーム」。フラワーデザインの技術を競うコンテストにハナマサ(市内栄町)の河野精一朗さん(44)と椿尚美(36)さんが出場した。
河野さんは、全国の選抜選手で競う「JAPAN CUP」に神奈川県代表として出場。掛け軸からヒントを得て、中央で分かれた2枚のアクリル板が1枚の絵のようにつながってみえる独創的な作品で勝負に出た。胡蝶蘭のアクセントと山吹の存在感で審査員からも好評を得たが、結果は一次審査を通過できなかった。「印象に残る何かが足りなかったのかもしれない」と振り返り、「今の力は出せたと思う。今後も誰もが美しいと思えるものを創りたい」と語った。
一般公募型の「JAL CUP」に出品した椿さんは、全国115作品の中から見事上位18作品に入賞した。
「Message”次の空へ羽ばたく翼”」というテーマから「コミカルな夢のある世界」を表現した椿さん。5枚の花弁が星のように見えるブルースターとホワイトスターを中心に構成し、大空を飛行機が駆け抜ける風景を創り上げた。
店の繁忙期も重なり、直前まで出品するか悩んでいたが「イメージ通りの花が入手できたら出そう」と出掛けた市場で、ブルースターと出会ったという。「いろいろな力に後押しされ、完成させた。入賞できてよかった」と頬を緩ませた。