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タクシー乗務中に不明者保護 太陽自動車 露木五佳さん

社会

公開:2015年4月25日

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感謝状を受け取る露木さん
感謝状を受け取る露木さん

 太陽自動車(株)(市内浜町)のタクシー乗務員・露木五佳(いつよし)さん(64)が久野の広域農道で行方不明者を発見、保護して自宅まで送り届け、松田警察署から感謝状が贈られた。

 露木さんが保護したのは、開成町に住む認知症と見られる70代の男性。今年4月5日午後に、市内の入浴施設からいなくなった、と家族から警察に連絡があった。

 警察から連絡を受けた小田原市が、5日午後7時10分に防災無線で行方不明情報を放送。この日、午前10時から乗車勤務していた露木さんが小田原駅西口でこの放送を聞き、男性の身長や体格、衣服などの特徴をメモしていた。

 南足柄まで客を乗せ、小田原駅へ戻る途中に通った広域農道で男性を発見。その時の様子について露木さんは「反対車線の中央に人のような黒い姿があった。一度は通り過ぎたが行方不明者のことを思い出し引き返した」と話す。男性が情報の特徴と酷似していたため「どこへ行くの?」「家はどこ?」などとたずねたところ男性が「家に帰る」などと答え、特徴も一致していたことから会社へ連絡。通報した警察から会社を通じて得た住所をもとに、この男性を無事に自宅まで送り届けた。

 太陽自動車の曽我良成代表取締役は「公共交通機関としての責務と同時に、地域社会への貢献も担っている。乗務員として模範的な行動だった」と露木さんを讃えた。

 今年5月5日に定年退職する露木さんは「節目の時期にこのような社会貢献ができてうれしい。これからの人生でも何らかの形で地域に貢献したい」と話し、定年後も嘱託職員として乗車勤務を続けるという。

 今回保護された男性は、小田原駅近くから久野までサンダル履きで移動しており、初めて徘徊で行方不明になった。

 小田原署管内では今年に入り、迷い老人の保護を56件確認している。家族によると物忘れが多い人が多く、住所が言えないケースもある。

認知症の電話相談

 こうした認知症に関する相談に、専門の相談員が無料で応じる行政サービスを神奈川県が運営している。

■かながわ認知症コールセンター(公益社団法人認知症の人と家族の会神奈川県支部内)【電話】0570・0・78674。月・水10時〜20時、土10時〜16時※祝日含む。市内の機関ではなくプライバシーも保護されるので気軽に相談を。

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