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小田原あの日あの時 時代の転換の象徴 1956・5・31 市内電車が廃線

文化

公開:2015年5月30日

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造花で飾られた運行最終日(上)、当時の小田原駅前。ベルジュ跡に乗り場があった
造花で飾られた運行最終日(上)、当時の小田原駅前。ベルジュ跡に乗り場があった

 かつて小田原市内を縦横に市電が走っていたことを覚えている人もいるだろうか。現在工事中の旧ベルジュ跡にあった小田原駅から箱根板橋までの2・4Kmを走行していた通称「小田電」。最後の走行となったのが今から約60年前、1956(昭和31)年の5月31日のことだった。

 「小田電」は、1900(明治33)年3月から、区間を一部変えながら、市民の「足」として走行していた。電車は小田原駅を出発し、郵便局前の中央通りを抜け、国道1号線へ。箱根板橋までの運賃は一律10円だった。

 昭和30年代に入り、自動車の交通量が激増。対策として神奈川県は国道の改修工事を計画。当時の鈴木十郎小田原市長を仲介者に廃止の申し入れがなされ、56年廃線が決定した。

 5月31日の運行最後の日は「電車まつり」として電車は造花とモールで飾りつけられ、子どもは無料で乗車できた。中央公民館では、のど自慢や演芸などが催され名残を惜しんだ。ラジオの公開録音も行われた。

 東京でオリンピック開催が決まったのは、廃線から3年後のことだった。

〈取材協力〉箱根登山鉄道(株)

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