小田原市はバス会社と商業施設と連携し、移動手段を車から路線バスに変えるモデル事業を7月15日にスタートした。
渋滞緩和や二酸化炭素排出量の削減を目指す「バスdeおでかけプロジェクト」の仕組みはこうだ。ダイナシティ・西武小田原店・イトーヨーカドー小田原店で7月24日(金)までに、1日税込3000円以上の買い物をすると、サービスカウンターなどでバスの片道無料乗車券を1枚配布。25日(土)から8月9日(日)までの間にダイナシティへ行く際、箱根登山バスと富士急湘南バスの路線バスが無料で1回利用できる(利用可能な路線は図を参照)。
自動車利用率が県平均の1・5倍
市がバスの活用を促す背景には、市内の自動車利用率の高さがある。国土交通省が7年前に行った交通手段調査によると、移動時に「最も自動車を使う」と答えた人が神奈川県平均で29・1%だったのに対し、小田原は45・7%。一方、鉄道やバス、徒歩などでの移動は県平均を下回った。
今回のプロジェクトを主管する市都市政策課は、「それぞれがマイカーを使うのではなく、バスに移行できる人は利用してほしい」と期待を寄せる。
問合せは同課【電話】0465・33・1307。