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専門医に聞く 医療レポート足柄上病院シリーズ23 身近な”呼吸器”の話 取材協力/県立足柄上病院
8月1日は日本呼吸器学会が定める「肺の日」。高齢化が進むなか慢性気管支炎や肺気腫、肺がんなど呼吸器を患う人が増加しているという。
今回は足柄上病院総合診療科医長でがん薬物療法専門の尾下文浩医師に話を聞いた。尾下医師は国立および神奈川県立がんセンターに20年以上勤務。この春、足柄上病院に着任した。
-がんセンターではどんなお仕事を?
肺がんの治療です。治療を通して様々な患者さんと接してきました。闘う時は闘い、休む時は休む。治療にもメリハリが大切です。
-笑顔と真剣な表情が印象的です
そうですか?自分では意識していません。闘ってばかりだと患者さんも大変ですから丁度いいかな(笑)
-この地域の傾向は?
高齢者の誤嚥性(ごえんせい)肺炎が多い印象があります。加齢などで体の機能が衰え、飲み込む力が弱くなり、口の中の菌を肺に吸い込んでしまうため起こる肺炎です。アレルギーによる喘息も多い。咳が続く場合、喘息を患っていることもあります。
-タバコとの関係は?
それはもちろんあります。喫煙者はもちろん、以前吸っていた人も慢性閉塞性肺疾患(COPD)に注意が必要です。肺がんの発見も含めレントゲン検査は毎年受けた方がいい。
-禁煙外来も担当されているそうですね
はい。おおむね3カ月で禁煙できるよう毎週水曜日に開設しています。
-講演の予定もあるとか
10月7日に保健医療セミナーがあります。肺がんについてお話します。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
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