小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年10月24日
エリアトップへ
小田原でカマスの水揚げが最盛期を迎えている。
カマスは湾の表層を群れで回遊する魚で、水揚げのピークは例年夏から10月末頃。小田原では2013年度に漁獲高が11年度の3倍超となる250tを記録するなど、ここ数年で大幅に増加している。市によると明確な要因は不明だが、魚は種類によって周期的に増減する傾向があるという。
10月17日に漁港で行われた土曜日恒例の朝市では、カマスのほかエボダイやサバなど水揚げされたばかりの魚が数多く並んだ。販売開始前から多くの常連客らが列をつくり、20分ほどで完売する人気ぶり。大磯町から訪れた本田和宏さんは、「新鮮でおいしいから、月に2度は来ている。魚はここでしか買わない」と話していた。
市では魚食の普及や小田原の新名物化に向けてカマスの販売に力を入れており、この日もストロー状の特殊な器具を使って中骨を抜いた「かます棒」のフライが来場者に振舞われていた。