蓮正寺のボクシングジム『コーエイ工業小田原』に所属する、佐宗緋月(ひづき)さん(20)が11月3日(火・祝)、後楽園ホールで開催される『第72回東日本新人王』のミニマム級決勝に出場する。
歴代優勝者に内藤大助さんや畑山隆則さんなど、元世界チャンピオンが多く名を連ねる若手ボクサーの登竜門として位置づけられる大会。佐宗さんは昨年初めて出場したが、2回戦で判定負け。その対戦相手がチャンピオンになった様を目の当たりにし、悔しさをバネに練習を積み「今度こそ」と今年もエントリーした。
今年3月から始まったトーナメント。「納得できない試合内容」と振り返る初戦を、なんとか判定で勝利すると、3回戦では優勝候補と呼び声の高い相手との対戦に。序盤は相手が優勢で「判定では勝つのが難しい」と判断すると、勝負に出て気持ちで押し切り得意の右ストレートがヒット、最終4ラウンドでKO勝利した。
準決勝は佐宗さん同様番狂わせを演じた相手。ノーマークだったため情報が何もない中で「怖さはあったが、調子は上がっており、自分のボクシングができた」と2ラウンドで相手をリングに沈めて決勝への切符を手にした。
結果で恩返し
佐宗さんがボクシングを始めたのは小学校6年の時。「自分に自信が持てるものが欲しい」と何気なく近所のジムに飛び込んだ。何かにつけて反発し、学校の先生から冷たくあしらわれていた中学時代。ジムでは「悪いことは叱ってくれて、良い所は褒めてくれた」と、関谷西生会長らが正面から向き合ってくれたこともボクシングにのめり込んだ要因のひとつだ。有り余る体力をぶつけ練習に打ち込み、高校3年でプロライセンスを取得。「アマチュア時は勝敗が半々位だった。プロになったからには」と、より一層練習に熱を入れ、プロ戦績は7戦6勝2KOだ。
現在は朝からロードワークで汗を流し、昼までスーパーに勤務。週6日ジムで練習に励む。日々ミットを持つ上石剛会長代理も「まだまだと本人も言っているが、その向上心が押し上げた。誰よりも練習している。絶対チャンピオンにする」とバックアップを誓う。
念願の決勝に挑む佐宗さんは「この環境に置いてくれる親や応援してくれるみんなに、結果で恩返しがしたい。成人式に新人王として出席したい」と闘志を燃やす。
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