神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

平成の大改修 小田原城天守閣 リニューアルオープンまであと36日

文化

公開:2016年3月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
足場は幅約25cm。足元を一瞥することもなく、こてを右に左に滑らせる=3月23日・小田原城天守閣4階
足場は幅約25cm。足元を一瞥することもなく、こてを右に左に滑らせる=3月23日・小田原城天守閣4階

 乾燥のために回る扇風機の音がするものの、この人の周りにはまるで無音のように静謐な空気が漂う。時おり、こてが壁に当たる”こつん”。狭い足場を、右に左になめらかに動くのは、(株)長田左官工業(湯河原町土肥)の長田幸司さん(41)だ。

 小田原城天守閣4階、摩利支天像を祀る空間再現事業は大工から左官工へとバトンが渡り、間もなく1カ月が経つ。土壁の下塗り、斑直し、中塗りを経て、間もなく漆喰が仕上がる。

 幸司さんは、祖父が興した家業の3代目。思い出に残るのは、父が手がけた小田原城銅門での1日。下塗りの段階で団子状の土を壁に貼った、大学生のあの日を経て、卒業後3年間京都で修業した。

 5〜600もある中から、道具を選ぶ。消石灰と、海藻の一種の角又(つのまた)、麻の繊維を混ぜ合わせた漆喰は気温や湿度で状態が変わる。「最も」適した選択と判断は、経験により培われたものだ。

 大工仕事を仕切った芹澤毅棟梁(45)とは3年前に清閑亭の修繕で出会った。「仕事を見れば分かる」と話すように、分野は違えどもひとつの仕事を一緒にやっている気持ちで―。思いはしっかり受け継いだ。「美意識を高めなければ腕は上がらない」時間を作ってはさまざまな建造物を見て、研鑽を積む。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

地元の川を一斉清掃

地元の川を一斉清掃

「クリーンもりと」71人参加

4月13日

観桜地までの道を美化

観桜地までの道を美化

強羅・宮城野エリア

4月13日

尾崎一雄をめぐる

尾崎一雄をめぐる

4月21日 文学散歩、講演会

4月13日

若者の活躍を応援

小田原市

若者の活躍を応援

アイデアを募集

4月13日

ミナカ小田原が寄付

ミナカ小田原が寄付

能登半島地震の義援金

4月13日

運動の楽しさを知って

小田原サッカー協会

運動の楽しさを知って

酒匂川河川敷で体験会

4月13日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook