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小田原で紡ぐ手芸の輪 カナリア刺繍とタピボン

文化

公開:2016年4月16日

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上)徳留さんの手元に見入る生徒。下)マーガレットやうずまきの模様が可愛らしい
上)徳留さんの手元に見入る生徒。下)マーガレットやうずまきの模様が可愛らしい

 城山で「カナリア刺繍教室MyFの会」を主宰する徳留文穂さんは、11人の生徒のために月2回、千葉から通う。夫の仕事で訪れたスペインのカナリア諸島で出会った刺繍。現地の女性たちが手と口で伝えてきた繊細な手仕事に魅かれた。

 使うのは白い麻布に木綿糸、専用の木枠。布の繊維を格子状に引き抜き、空いた穴を糸でかがる、独特の技法だ。コンチャ(貝)やモリーノ(風車)などステッチは無数にあり、額やコースター、ティッシュケース等が作れる。

 5年前、ギャラリー城山で徳留さんの作品を見た陣野喜代子さん(早川)が熱望し、3人で始まった小田原での教室。「針を持ったら無心になれる。刺している過程が楽しい」と陣野さん。1回3時間の教室は生徒同士の情報交換の場にもなっており、和やかな雰囲気だ。問合せは徳留さん【携帯電話】080・6734・5481へ。

タピボンは小田原発祥

 不思議な響きの「タピボン」は小田原発祥の手芸。「タピストリー(壁掛け)」とフランス語で”良い”を意味する「ボン」を合わせた造語だ。

 創始者の山岸永枝(ひさえ)さんを祖母に、二代目の三江子さんを伯母に持つ原田万里子さん(城山)曰く「道具と毛糸と生地さえあれば、誰でも楽しめる」。長さ10cmほど、天地を貫く穴のあいた専用の針に毛糸を通し、一定の間隔で生地を刺す。特許取得済みの針を使うと、毛糸は表面にループ状で出る。ループを切ると毛糸の柔らかな手触りがうまれ、そのままだと硬さが楽しめる。動作は単純だが、針の動かし方や刺す方向などに、ちょっとしたコツがあるという。

 永枝さんと三江子さんに指導を受けた齋藤良子さん(東町)は17人の生徒とともに、飛鳥画廊で9回目となる作品展を開催中だ。出会いから47年経ってもなお飽くなき創作意欲。その魅力を「糸は生きているから面白い」と語る。

 作品展は来週18日(月)までの午前10時〜午後5時(最終日は4時まで)で観覧無料。壁掛けやコースターなど約70点の作品は一部購入可。(問)斎藤さん【携帯電話】080・1135・2824

 「カナリア刺繍」と「タピボン」。初めて聞くその名前に、手芸好きの血が騒いだ。市内の2つの手芸教室を取材した。

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