小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年5月21日
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市内扇町で発生した建物火災の早期発見と人命救助の功労者として5月11日、小田原市消防本部の守屋伸彦消防長から会社員の森厚芳さん(49)に感謝状が贈られた。
森さんは、1月6日の午前5時頃、日課である犬の散歩帰りに自宅隣の住宅1階でオレンジ色に揺れ動いている何かに気が付いた。妻と2人で火災であることを確認すると、すぐさまその家の住人に避難を呼びかけ、近隣住人に火災発生を知らせた。その後、2階から助けを求める住人に対し、窓にはしごをかけ救出。2階建ての住宅は全焼したものの、負傷者はなかった。
守屋消防長は「早朝で人通りの少ない時間、また住宅密集地で発生した火災は早期の発見がなければ近隣への類焼の恐れが高かっただけに、勇気を持った判断と行動に感謝します」と謝辞を述べた。感謝状を手にした森さんは、「非常に光栄なこと。身をもって火災を経験し、その怖さを改めて知った。火災予防へのさらなる意識向上につながった」と語った。