熊本県阿蘇市在住でライアー(竪琴)奏者の池末みゆきさん(78)が5月12日、市内中町の飲食店「釜くら(小村幸子店主)」でチャリティーコンサートを開いた。
池末さんは、最初に震度7の地震が起きた4月14日の直前に上京、被災を免れた。しかし自宅は、16日の2度目の地震で戻るのが困難になるダメージに見舞われた。
コンサートは、池末さんが幼稚園教諭だった頃の保護者が安否の連絡を取った際、東京にいることを知り、急きょ開かれることに。小村さんの厚意で、無償で貸し切りとなった店内には、突然の開催にも関わらず70人以上が来場した。
池末さんは当時の様子を語りながら『アメイジング・グレース』、『荒城の月』などを演奏。「何も無くなっても阿蘇に帰りたい」と故郷への思いを語り、アンコールでは熊本の民謡『五木の子守唄』を披露した。なお、この日の入場料とCD・DVDなどの売り上げ、カンパなど合わせて15万円以上の義援金はすべて池末さんの手で熊本へ送られる。