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子ども食堂が酒匂に誕生 高齢者の居場所の役割も

社会

公開:2016年6月4日

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運営団体の本多代表
運営団体の本多代表

 地域の子ども達に無償で食事を提供する「子ども食堂」。貧困や孤食の対策として全国的に拡大傾向にあるなか、小田原市内でも6月8日に開かれることが決まった。

 酒匂4丁目の小田原市集会所に開かれる子ども食堂「はまっこてらす」は、食事の提供や居場所づくり、学習支援を目的に6月から毎月第2水曜日に開かれる。調理や子どもの送迎等はすべてボランティアで、食材の購入は運営団体『チーム・そよ風』の会費や寄付によりまかなう。18歳以下は無料、大人も300円で利用できる。

 市内小八幡在住で同団体代表の本多孝子さん(59)は地方公務員を退職後、ボランティア活動に励もうと4年前にヘルスメイト(食生活改善推進員)の養成講座を受講。以来、幼少期から食に関心をもってほしいと保育園などで食育活動を行うなか、各メディアで報じられる子ども食堂に興味を抱くようになった。

 自身が住むエリアで、共働きやひとり親家庭であるがゆえに孤食を強いられる子どもの有無は不明。需要があるか分からぬままの見切り発車となるが、それでも「受け皿として整えておくのは良いこと」と考え、周囲の賛同も得て3月に団体を発足。地域の小中学校への周知など、開催の準備を進めてきた。

 公務員時代に子育て支援センターに勤務していた際、厳しい家庭環境下で育つ子ども達の存在を肌身で感じたという本多さん。「『自分は必要とされていない』と自己肯定感を下げないためにも、孤食がない環境にしたい」と意気込む。はまっこてらすには地域の居場所の役割もあり、高齢者などの利用も歓迎するという。

 小田原短期大学食物栄養学科の稲葉佳代子教授は、孤食について「食べ過ぎ」「食べなさ過ぎ」「栄養の偏り」など栄養面での悪影響を指摘。また、「一緒に食事をとれば会話が生まれ、コミュニケーション能力が育まれる。複数で楽しく食べれば食欲もわく」と、栄養摂取以外にも食事を通じ多くの効果が得られると話した。

 開催時間は各日午後3時30分から7時30分。食材の提供など、はまっこてらすに関する問い合わせは本多さん【携帯電話】090・1438・2461へ。

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