谷山ジム小田原道場に通う鈴木太尊(たいそん)君(湯河原中2年)が、6月5日に有明(東京都)で開催されたキックボクシングの大会「Bigbangアマチュア」50kg級のタイトルマッチで、3-0の判定勝ちを収め王者の座に就いた。
同階級直近の王者が階級を1つあげたため、王座は空席となり、50kg級ランキングで1位だった鈴木君と2位の北関東の中学3年の選手が王座を争った。
1R(ラウンド)、自信を持つ蹴りの中から、ローキックで相手を攻め続けた鈴木君。嫌がる箇所に確実にダメージを蓄積させていったが、2R目には少し疲れも見え始めた。しかし、判定が物語るように、終始攻勢で押し切り、最終Rは両者ダメージを抱える中でも鈴木君はポイントを失わなかった。
体重に変化がなければ7月に防衛戦を迎える。中学1年時、45kg級王座に就いたが、初の防衛戦で敗北。「勝ち続けたい。もっと自分を追い込んだ練習をして、3Rフルに戦えるようになる」と鈴木君は初防衛の3文字に執着する。
セコンドにつき声を枯らすまで指示を出し続けた同道場の飯山真代表は「強い選手はたくさんいるが負けないで。キックボクシングを通して強い心をもってくれれば」と話した。