小田原市は八王子市(東京都)・寄居町(埼玉県)と、10月1日に姉妹都市盟約を締結する。北条氏を縁に親交を深めてきた3市町が、締結を機にさらなる交流を図る。
親子兄弟でも争う戦国時代において、氏政(小田原城)、氏照(八王子城)、氏邦(鉢形城)の北条三兄弟はともに支えあい、それぞれの地を発展させた歴史がある。この史実にあやかり、来年、市制100周年を迎える八王子市が相互のさらなる発展をめざし、姉妹都市締結を提案した。
3市町間では、1994年の各観光協会による「北條三兄弟三領共同宣言」を受け、長年にわたって観光イベントを通じた市民交流が行われている。すでに馴染み深い間柄ということもあって話はトントン拍子で進み、10月1日の締結式を迎えるに至った。
小田原市は9月8日、この案件を市議会へ報告。異論はなく、締結後は姉妹都市で買い物をすれば割引が受けられるなど、市民が具体的なメリットを得られる仕組みについて提案もあった。市担当者は「北条氏の歴史を実感し、郷土への誇りを感じる機会にもなれば」と期待を込める。
締結に向けて音頭をとった八王子市は、「圏央道の開通で相互に行き来しやすくなった。スポーツイベントへの参加などを通じて交流人口を増やし、地域活性化につなげたい」と話した。
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