神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

10月28日から、寄りあい処こうづでキノコの写真展を開催する 酒井 利幸さん 市内酒匂在住 66歳

公開:2016年10月15日

  • X
  • LINE
  • hatena

一片の宝に魅せられて

 ○…取材で訪ねた事務所の窓辺に、無造作に置かれたキノコ。テーブルと窓辺を何度も往復。写真と実物を手にその魅力を語りだしたら、止まらない。ひょろひょろと群生するセンボンクズタケを「森の少年合唱団」など、家業を継ぐ道が定められていなければ、「もとは文系人間」という言葉を裏打ちする詩的な表現で、あっという間にキノコの世界に引き込まれた。

 〇…野山歩きが好きな父のリュックから顔を出し、1歳にもならないうちに金時山デビュー。山菜採りやハイキングなど、自然に親しむ材料はそろっていた。「なぜ?」と頭に浮かぶ疑問符が人生の相棒だ。浜辺では、巻くことをやめた巻貝を手に考え、不思議な結晶の石に出会ったら成分を調べ…と、人生は「宝探しのようなもの」。幼いころ親にせがんで買ってもらった小学館の植物図鑑は、”原点”としていまだ手元に残る。

 〇…今回の写真展は、記録や学びの要素もあった過去2回とは異なり、「よく撮れて、本当に好きな」、いわば秘蔵っ子を展示する予定。ポケットに忍ばせたコンパクトデジカメをお供に、背景から生態などが分かるように工夫して撮影した。5000種ほどのうち、食べたことがあるのは約100種。日本酒をこよなく愛し、「酒に合うキノコを探すのが好き」と、ちらと笑んだ。今では、共に働く長男と一緒に山に入ることもある。「親を超えてくれるのはうれしいが」という前置きののち、「体力も視力も負けてきて」と、少々悔しそうな表情を浮かべた。

 〇…寛永時代から続く生家。数々の文献に自家の名が残り、自分が住む地域の歴史にも並々ならぬ興味はある。しかし気づいたら「かつての長老たちはもう、いなくなってしまった。遅いかもしれないけど、今やらないと」。自分の研究テーマで本を上梓した友人にも刺激され、3年くらいのうちには酒匂村の歴史を本にまとめたいと考えている。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

石黒 太郎さん

(株)籠淸の専務取締役として、本店再建100周年事業を担う

石黒 太郎さん

小田原市城山在住 51歳

4月20日

大曽根 一成さん

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める

大曽根 一成さん

小田原市曽我光海在住 44歳

4月13日

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原俳句協会の会長に就任した

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原市荻窪在住 77歳

4月6日

津田 かおりさん

箱根湯本の旅館で若女将を務めながらSDGsの啓発に励んでいる

津田 かおりさん

箱根町湯本在住 43歳

3月30日

乾 恒雄さん

県からSDGs表彰を受けた認定NPO法人小田原なぎさ会の理事長を務める

乾 恒雄さん

小田原市酒匂在住 70歳

3月23日

小澤 芳信さん

2023年度神奈川県レクリエーション協会の功労者表彰を受けた

小澤 芳信さん

小田原市栢山在住 91歳

3月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook