神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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県優良小売店舗表彰を受けた「エンドウ商会」の社長を務める 遠藤 雅佳さん 市内中町在住 38歳

公開:2016年12月3日

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強い信念、ペダルにのせて

 ○…「親の言うことをぜんぜん聞かなかったもんな」。店内でともに働く父親から、そう揶揄される長男。実際、10〜20代にかけては仲間と夜通し遊びまくった。それでも、5年前にサイクルショップを父親から託されてからは、「自転車を使ってみんなで遊ぶこと」で頭がいっぱいだ。

 ○…1925年創業、90年以上に渡り”まちの自転車屋さん″として地域に親しまれてきた家業が、神奈川県の優良小売店舗表彰を受けた。「まだまだですよ」と謙遜するものの、お店のファンが増えているのも事実。スポーツバイクにまたがり続々と来店する中、物腰柔らかな接客で商品を紹介し、修理をパタパタとこなしていく日々だ。

 ○…生まれたときから生活のすぐそばにあった自転車。しかし、まったく興味がなかった。芦子小5年の頃、親に連れられて出場した自転車レースで優勝したこともあったが、「体力があっただけ」。その後は、オートバイや車に惹かれた。小田原城北工業高を経て就職したのは土木関係の会社だった。転機は22歳のとき。「あまり言うことを聞きたくなかった」という父の勧めで、自転車店の後継者育成を目的としたブリヂストンの合宿に参加。自転車技士と安全整備士の資格を取得し、ついに一歩を踏み出した。24歳から横浜の自転車店で3年、さらに名古屋で3年修業を積み、30歳で無事にエンドウ商会へ落ち着いた。

 ○…3年前に結婚。スポーツバイクに興味のなかった妻も、今や沖縄、富士五湖などでペダルを漕ぐ仲間となった。「自転車好きな人が増えるのがうれしい」。月1回、お客さんともサイクリングに出かけ、自転車でとことん遊ぶ。愛車のロードバイクは、100万円以上という。

 ○…「やる気になるまで時間がかかる。でもやるなら徹底的に」。自転車はただの移動手段ではなく、楽しみを生み出してくれるもの。信念を胸に、あとは走り続けるだけだ。

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