神奈川県優良小規模企業者の表彰式が1月25日に県庁で行われ、市内からは(有)川田製作所(川田隆志社長)が受賞した。
独自の技術による商品化や、地域活性化に貢献しているものづくり関連事業を営む小規模企業者を表彰する制度。自動車部品の製造などを中心とした精密プレス加工を営む同社は、金型製作から自社内で一貫して行うことで小ロットから量産まで対応可能であること、また多様な人材が活躍できる職場づくりに励んでいることが評価された。
障がい者や外国人などの雇用に積極的な同社。知的や聴力などの障がいをもつ社員は、全体の約2割を占める。川田俊介副社長=人物風土記で紹介=は、「働く場を提供することも地域貢献の一環。また、さまざまな社員が一緒に働くことで、互いに助け合う企業風土にもつながった」と話す。
また、川田社長は「他と同じ技術しかなければ、生産コストの安い海外に仕事が奪われてしまう」とし、「真似のできない難しいことに取り組みたい」と意欲的。「従業員の人数を増やすのではなく、やりがいを感じて働ける会社にしたい」と抱負を語った。