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「なでしこブランド」認定商品を考案した 磯貝 直美さん 堀之内在住 51歳

公開:2017年2月18日

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「想い」がいっぱい

 ○…大病を患い、医師からの宣告は余命半年。免疫療法によって社会復帰し、この8年間で中高生だった息子たちを教員と理学療法士になるまで育て上げ、自身は仲間とともに起業した。さらに、強い”想い”を形にしようとしている。

 ○…そのひとつが、3年前に考案し、「なでしこブランド」にも認定された入浴サポート『三助(さんすけ)』。銭湯で客の背中を流す日本古来の職業をサービス名に、高齢者たちの入浴を介助し、温泉を満喫してもらう。「楽しみたいという気持ちは幾つになっても変わらない。その想いを実現させたい」

 ○…湯船に5年間浸かっていなかった90代女性から、旅館で仕事の依頼を受けた時のこと。女性は開口一番、「私は入らないよ」。おもてなしを盛り込んだ『三助』の腕の見せ所だ。お祭りで使う鯉口シャツで出迎え、まずは足湯へ。そっと腕を洗い背中を流す。そこに、一緒に来ていたひ孫が裸で登場。ともに歌を口ずさみ、女性は湯船に浸かっていた。成功だ。普段は家族へ負担をかけないよう体を拭くだけで済ませていた女性が、その後はお風呂へ入ることを望んでいるという。「たった60分だけど、日々の変化につながっていくのがうれしい」と笑った。

 ○…千葉県に生まれ、両親の再婚などで各地を転々とした幼少期。小学生で始めた体操は、中学2年時の引っ越しにより断念。親の仕事が忙しく、妹を保育園に送迎しながら学校へ通った。高校の新聞部での取材をきっかけに、福祉へ興味を抱く。福祉系の専門学校で学び、就職が内定していたものの事故で取り消しに。それでも、周囲に支えられながら前を向いて歩んできた。「だからこそ今度は私が支えたい」と介護業界に20年身を置く。家では、保護した猫やウサギとゆっくり過ごす時間が幸せだ。

 ○…波乱万丈の50余年に、「こういう人生だから精一杯生きられる。もっと人を喜ばせたい」。人生まだまだこれからだ。

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