1994年に創設された小田原高等看護専門学校が、今年度から「おだわら看護専門学校」(伊藤進校長)に校名を変更した。定員規模も倍増し、4月6日には83人の新入生が看護師を目指して新たな門出を迎えた。
小田原医師会(横田俊一郎会長)を設置母体とする同校。過去5年間の国家試験合格率は99・5%と高水準を保ち、卒業生の多くを地元の医療機関へ輩出してきた。2015年には新校舎を建設。より最新の設備で看護を学べる環境を整備した。
一方、姉妹校の小田原看護専門学校が、今年度で閉校されることが決定。これを受け、地域の医療従事者を引き続き確保できる体制を整えようと、定員を従来の40人から倍増、校名も変更して新たなスタートを切ることになった。
入学式で伊藤校長は「入学する以上に、卒業することは難しい。それだけ責任ある仕事を目指すということ」とあいさつ。小児科医である横田会長は、「看護師がいなければ地域医療は成り立たない。地域を良くする存在であることを忘れないで」と激励した。また、松田樹里香さん=写真下=は新入生代表として、「資格取得も、看護師として働くことも簡単ではないが、その分やりがいは大きいはず」と誓いを立てた。
県外出身者3割
定員が増えたこともあり、受験生は県内外に拡大。新入生の約3割は県外出身者だ。母が看護師という静岡県沼津市出身の大竹麻友さんは、「患者から頼りにされる姿を見て憧れていた」と志望理由を話す。北海道千歳市出身の遠藤未来さんは、「人の命を預かる看護師は、もっとも近い距離から励ますことができる」と意気込む。
同性ならではの話しやすさから、患者から求められる声が増えているという男性看護師。今年度同校に入学した男子は10人で、露木聡太さんは「寝たきりの人を起き上がらせる時など、男ならではの力が発揮できる部分もあるはず」と話す。永瀬範子副校長は、「生まれも育ちも異なるうえ、病気で辛い患者さんと一緒に悩み、考えるのは本当に難しいこと。マニュアルではなく、教員やクラスメートとの日頃の人間関係を通じてコミュニケーション能力を磨いてほしい」と語った。
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