関東学院大学湘南・小田原キャンパス(市内荻窪)にオープンした国際研究研修センターで4月28日、小田原市や関係企業などを招き内覧会が開かれた。集まった約120人は、同センター内の「材料・表面工学研究所」の設備などを見学した。
国際研究研修センターは、同キャンパスの法学部が3月末で横浜キャンパスへ移転するのに伴い、その施設を改修して開設した。その中核施設の研究所は、センター開設に合わせて横浜から移転してきた。
関東学院は1962年に世界で初めてプラスチックにメッキ加工する技術を開発するなど、表面工学のパイオニア。その技術は、現在も自動車部品やスマートフォン、パソコンなどに利用されており、研究所では多くの企業と連携した研究を進めている。
内覧会には加藤憲一市長や市議会議員らが出席。メッキ技術を利用した自動車のエンブレムなどの製品や大学が取得した特許証、ABS樹脂へのメッキ技術に必要なナノレベルの泡を作る装置などを見学した。
本間英夫研究所所長(特別栄誉教授・工学博士)は、「研究所は表面処理を中心として50年間やってきた。これからは食品加工やその他の分野にも取り組み、地域社会への貢献も含めて大きく発展させたい。(小田原キャンパスの)素晴らしい環境の中で、学生たちから豊かな発想がどんどん出てくることを期待している」と述べた。
研究所に所属する学生の藤田大輔さん(24・博士前期課程2年)は、「横浜よりも実験装置も増えて規模も大きい。周りの環境もよく研究がしやすい」と笑顔で話した。
また関東学院は国際交流の取り組みとして、将来的に研修センターで小・中・高校生らに英語研修などを行うプランも示した。
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