小田原版 掲載号:2017年5月13日号

「生活保護行政のあり方検討会」で座長を務めた

井手 英策さん

南町在住 45歳

未来をつくるのは今の我

 ○…小田原市の後期基本計画の策定に、外部有識者の一人として参画している。その経緯と、小田原の街を知る市民の一人であるという理由から、市の依頼で検討会のメンバーかつ座長に選ばれた。今年2月から4回にわたる計9時間の協議を「心のこもった議論だった」と振り返り、先日のシンポジウムでは「弱者とそれ以外の人が互いに傷つけあう構造を終わりにしなければ。すべての人が幸せに生きていける社会を、あらゆる人間が考えていかなくてはいけない」という言葉で締めた。

 ○…もう2カ月誕生が遅かったら、首相の名から”カクエイ”だったかもしれない。福岡県久留米市で生まれ育つ。シングルマザーの母を、学徒動員で勤労奉仕中に片腕を失なった叔父と、叔母が支援してくれた。中学3年で猛然と勉強を始め1カ月後には県で1番になった。

 ○…「生まれたからには命を燃やして生きなくちゃ」。人生でこれまでに3度、”生”を強く意識した。母にこの世に産み落としてもらったとき。2度目は東大在学中に母の借金先と渡り合ったとき。そして6年前の4月、過労により失神。割れそうな頭痛と吐き気に襲われながらも病院に行ったのは2日後。脳内出血で”死”がよぎった。「よく走馬灯のようにって例えるでしょ。なにも思いつかなかった。その時猛省したんです」。楽しみを感じながら生きていく人生がいい―。娘の名に、想いの一端を込めた。

 ○…自身の授業の聴講生だった「連れ合い」との間に、小学3年の長男・貫太郎君と幼稚園年長の長女・愉咲(ゆさ)ちゃん、1歳の次女・文愉(もゆ)ちゃんをもうけた。「ベースは家族。帰ってくる場所があるから、僕は頑張れる」とはばからない口調からは、家族への愛があふれる。

 ○…8時間の睡眠とカゴメのトマトジュースで健康を保つ。対して「ギョニソ」。略し方から好きなのかと思いきや嫌いなもの、魚肉ソーセージ。独特だ。

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