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開設130年を迎えるJR東日本国府津駅の駅長を務める 成田 努さん 東京都町田市在住 53歳

公開:2017年7月8日

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行き、帰り道の顔

 ○…「いってらっしゃい、おはようございます」。駅舎周辺の清掃活動をしながら次々に声をかける。「今日は調子が良さそうな方、まだ眠いのかなと思う小学生たち。7月11日で開設130年を迎える国府津駅。いろんな方に愛されていますね」と成田スマイル。「人柄が大きくて、温かい」。一昨年6月の駅長就任時に感じた「ここ」国府津の温もりだ。

 ○…歌曲『雪の降るまちを』のモデルの地としても知られる山形県鶴岡市で生まれた。冬は寒さに包まれるが、「カラッとしている日本海側の街」で過ごした少年時代の夏は”お決まり”の鶴岡城のお堀でザリガニ釣り。山を駆け上っては、夢中でカブトムシを捕まえた。高校を卒業すると国鉄に入社。東新潟機関区で貨物列車の機関士技術を学び、その後、中央線などのハンドルも任され、これまで「安全、安心」、そして「安定」を胸に、レール上を走り続けてきた。

 ○…意外にも駅勤務は初めて。「今は勉強中。不安はあるけれど、利用者、自治会、駅スタッフなどすべての人に支えられている」と毎日が感謝の日々。1日の乗降客数6300人の足を支える東海道線主要駅だ。御殿場線で富士山を目指す外国人観光客から片言の日本語で「ゴテンバ、ナンジナノ」という問いかけには、路線図を手にジェスチャーを交えながら応対する。最終電車に揺られ、目的の駅を過ごしてしまったと思しき上機嫌のサラリーマンにはその先の宿泊先まで案内。行きかう人、たどり着く人すべてに駅スタッフ26人が責任を持って対応し、「お客様を目的地まで正確にお届けすること」を徹底している。

 ○…130年の節目を迎える改札、切符売り場周辺の壁には「10年後の国府津駅」を描いた小学生たちの絵画が並んでいる。「すべて職員の発案だった。彼らもまた少年時代に自分たちの駅を描き、その時わくわくした」。明日もまた、「ここ」から朝が始まる。

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