県指定自動車教習所の職員を対象に行われた高齢運転者交通事故防止標語コンクールで、湘南鴨宮自動車学校の教習指導員・中村翔平さん(28)の標語が全794点のうちの5つの優秀作品に選ばれ、7月19日に運転免許本部で表彰式が行われた。
標語は「経験を『油断』に変えない心掛け」。「いつも通る道だから」や「ここは大丈夫」という高齢ドライバーの豊富な経験にたかをくくらず、「初心に立ち返って運転をしてほしい」という思いを込めた。免許を取って10年の中村さんも4年前に同校に就職したとき、思い出したルールが多くあったという。「私より運転経験が長い高齢者の方はもっと見落としてしまっているルールがあるのでは」と、考え作った標語だ。
交通事故全体は減少傾向だが、高齢者事故は横ばい。高齢者が見落としがちなのは一時停止だという。「一時停止をしないと対向車だけではなく歩行者や自転車との接触が危険」と説明。同校でも行う高齢運転者講習を受け、「運転は安全に十分気を付けていただきたい」と話した。