小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年9月9日
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ちょっと目を離すと、もと居た場所にはもういない。170cm75kgの体躯で、高所と地面を身軽に移動する。市内本町、鳶の和田組4代目。これまでの”最高記録”は地上80m、焼却場の煙突にFMアンテナを設置する仕事。豆粒ほどの人の姿も「怖さなんて全然ないよ」と事もなげに笑った。
祖父と父の仕事場が遊び場だった幼少期。「継ぐんだろうな」と意識しながら、城北工高の建築科(当時)へ進む。ガリガリだった体はほぼ毎日のチャーハンと剣道でたくましく育ち、ピーク時の握力は87にまでなった。卒業後、父のもと目で見て仕事を覚え、ともに小田原城の住吉橋や銅門の復元事業に携わった。その時の仲間とは今も仕事で縁をつなぐ。伐採や製材、どんな現場も「応用して自分の仕事に活かせる」。ゴールはない、と言い切った横顔はやさしい。
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