敬老の日の9月18日、市内唯一の明治生まれで、最高齢105歳の遠藤静江さんを加藤憲一市長が訪問し、記念品を贈呈して長寿を祝った。
久野在住の遠藤さんが、小田原市民では最年長となった。敬老の日に合わせ、恒例行事となった最高齢者のお祝いで、加藤市長が初めて遠藤さんを訪問。家族と暮らす自宅には、親戚や自治会関係者らも集まり、長命を祝福した。
記念品贈呈では、花束とともに、遠藤さんから要望のあった杖が加藤市長から手渡された。笑顔で受け取った105歳は、「皆さんのおかげです」と周囲への感謝を述べた。加藤市長は「まだまだ長生きしてください。来年もまた来ます」と語りかけた。
杖使い自ら移動
食事は肉や魚も
遠藤さんは、大正時代が始まる1912年7月の直前、明治45年6月22日に生まれた。久野で育ち近所の男性と結婚、5人の子どもを授かった。「人生で最も苦しかった」という戦時中は、出征した夫に代わって農家の家庭を守った。18日の市長訪問に駆けつけた弟・清水豊さん(86)は、「昔は体が弱かった印象がある」と懐古しつつ、進呈された杖でリビングを移動する姉をうれしそうに見守った。
現在、6人で暮らす遠藤さんには、孫12人、ひ孫、さらには玄孫もいる。食事は家族と一緒に食卓を囲み、肉や魚も好んで食べる。”ばあちゃん子”だったという孫の遠藤勝巳さん(53)は、同居する中で祖母の長生きの秘訣をこう捉える。「くよくよせず、先の楽しいことを考えている」
遠藤さんの目下の楽しみは、庭の花々が開花していくのを眺めること。これまでの人生を振り返り、「悔しいこと、泣きたいこともたくさんあった。それでも朗らかにしなきゃダメ」。最も好きな言葉は『笑う門には福来る』だ。
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