市民会館の老朽化に伴う市民ホール整備の事業者選定に向けて9月16日、市は公開型プロポーザルの参加資格を満たした4者による公開プレゼンテーションを実施した。同日中に1次審査が行われ、これを通過したB〜Dの3者による提案が公表された。
華美なデザインや装飾を省き、内容の充実に重点を置いたB者=写真上。イベント開催時だけでなく、日常的ににぎわいを創出できる空間となるよう、お堀端通り沿いにはガラス張りのカフェを整備する。
大きな黒い屋根が特徴的なC者の案=写真中。「小田原黒門(くろもん)劇場」という名称で、小田原城や三の丸地区の周辺環境に調和する外観でありながら、印象的な眺望として街の新名所となる施設をめざすとした。
D者=写真下=は地下水を生かした冷暖房設備など、小田原の気候や地勢を設計に取り入れる。また、お堀端通りから宮小路へ抜ける「よみせ小路」、城址公園を臨む「屋上桟敷」により、通り抜けができる施設として回遊性を高めるとしている。
通過者は以下のとおり。梓設計・小泉アトリエ・佐藤工業共同企業体、鹿島建設・環境デザイン研究所共同企業体、前田建設工業・ヨコミゾマコト建築設計事務所共同企業体。審査の公平性を期すため、どの提案が一致するかは明かされていない。
今後12月に2次審査が行われる予定。
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