かまぼこ通りを舞台に、あす10月1日(日)に開催される「第2回小田原宿場祭り」。市内外から多くの人が詰めかけるイベントを盛り上げようと、職人たちが準備に汗を流していた。
かまぼこ店の店主や地域住民らがメンバーに名を連ねる小田原かまぼこ通り活性化協議会は、風情ある通りを後世に残そうと、景観整備に動き出している。その第1号が、「第23区魚がし」の山車小屋だ。
地域材を活用し、こげ茶色の外観で落ち着きを持たせる。特筆すべきは、通りから山車を覗くことができるようにしたスケルトンの壁。施工する職人は、「通行人の目を楽しませてくれるよ」と目を輝かせ、宿場祭りでお披露目を迎える。
当日に向け、ひと肌脱いだ職人がもう一人いる。本町在住で材木店を経営する小高誠仁さん(44)。外郎売の口上やハワイアンミュージックなどのパフォーマンスを行う舞台の製作を、主催者から依頼された。予算に合わせてスギ材を使うつもりだったが、「せっかくの機会。予算は度外視して”檜舞台”をつくりたい」と地元産のヒノキを使用。高さ1m、幅4m、奥行き3mの舞台が、イベントを引き立てる。
畳で大宴会
当日は、伝統を継承する職人たちのかまぼこや日本酒が勢揃い。市内かまぼこ店の食べ比べと県内13蔵の日本酒が飲み放題になったチケットを販売。おでんや干物も売り出され、道路に敷き詰める100畳の畳の上でゆったりと飲食できる。主催の活性化協議会・田代守孝会長(42)は「イベントを楽しみ、風情ある通りを体感してほしい」と話す。
午前10時から午後5時まで。2時には、1日の『日本酒の日』を祝い、全国各地のイベントと合わせて一斉乾杯を実施。少雨決行、荒天の場合は当日朝に開催可否を判断。問い合わせは田代会長【電話】090・1530・2964へ。