小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2017年10月7日
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一度に高額な現金が手元から奪われてしまう振り込め詐欺の被害が小田原警察署管内（小田原市、足柄下郡）で深刻化している。９月末現在、１月からの総被害額が１億７４００万円に上り、神奈川県内ワースト。
同署生活安全課によると小田原市内では、ほぼ毎日「携帯電話の番号が変わった」「小切手が入ったバッグを忘れてしまった」という前兆電話がかかっている。「電話での金銭の要求は、詐欺」とその都度、防災無線やパトカー、エリアメールなどで周知しているが、効果的な対策になっていないのが現状だ。
「息子、孫を語る電話には厳重な警戒を」
「今から会社の後輩を受け取りに行かせる」など直接受け渡しを指示する手口も増えている。
犯人は息子や孫を語り、「会社の金を使い込んだ」「借金の保証人になった」など、あらゆる手段で現金や財産を引き出そうとする。金融機関の職員によって、高額な現金の引き出し防止や振り込みを阻止するケースもあるが、このような電話を受けた後は「冷静に事実を確かめて、我々に相談してほしい」と警察は話している。
小田原警察署では「私たちの注意に耳を傾けてほしい」と呼びかけつつも、より一層、家庭内での備えが必要だとしている。相談は小田原警察署生活安全課【電話】０４６５・３２・０１１０へ。
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