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小田原市内在住の女性として、初めて柔道四段に昇段した 米山 華代さん 東町在住 28歳

公開:2017年10月14日

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出会い楽しむ柔ら道

 ○…柔道の総本山である講道館の名簿に、「高段者」として記載される四段に昇段した。小田原市内の女性柔道家としては初の快挙だが、「履歴書に書けるくらいかな」とさらり。小学生で柔道を始めて以来18年間、現在も指導者として通う慣れ親しんだスポーツ会館の道場はもはや家同様。同じ屋根の下で稽古に励む師匠や教え子は、家族のような感覚だ。「道場への恩返しになるなら、それは価値があること」。謙虚というより、そもそも段位にあまり興味がないようだ。

 ○…父の勧めで、人生初の習い事として道場の門を叩いたのは10歳の時。だが、実は暇さえあれば本を読んでいる文学少女で、「運動はあまり好きじゃなかった」。中学では迷わず美術部に入部したが、それでも柔道を続けた理由は子どもや高齢者、外国人など多くの出会いが楽しかったからだ。大柄で手足が長く、考え方も全然違うドイツ人。「ラマダン(断食月)だから」とお茶の誘いを断るモロッコ人。「国籍が違っても道着を着て組み合えば、柔道は柔道。世界とつながっておもしろい」。目下、障害者の柔道を勉強中だ。

 ○…職業は小学校教諭。「やるだけ結果として返ってくる」とやりがいを感じるが、苦労も多く心が折れそうになることもある。リフレッシュは野菜の栽培。週末に出かけた知人の農園で、「手伝いに行ったのに励まされちゃって」とお茶目に笑う。物事に執着するタイプではないが、一度始めたら辛くてもあきらめないメンタルの強さがある。「結局、身を削っている時が楽しいのかな」

 ○…日課の筋力トレーニングを欠かさず、仕事の合間をぬって各地の練習会に参加する日々。「自分は弱いですから」と謙遜ばかりするが、柔道への探求心は果てしない。信条は勝ち負けにこだわらず、楽しくやること。「将来は自分の子どもにもやらせたい。まず相手を見つけなきゃ」と、おどけてみせた。





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