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防災寸劇 脱マンネリの一手 傘、ネクタイで応急処置

社会

公開:2017年10月28日

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頭部を負傷した父をストッキングを用いて助けた一幕
頭部を負傷した父をストッキングを用いて助けた一幕

 「小田原市いっせい防災訓練」が行われた10月21日、十字、幸、万年、緑地区の467人は広域避難場所の三の丸小学校に避難してきた。防災訓練と言えば、消火器訓練や三角巾での応急処置が定番だが、これにマンネリを感じた防災リーダーたちは、「自助あってこその共助」をテーマにした寸劇を考え、披露した。

 登場人物は築30年の木造住宅に暮らす父、母、成人した一男一女の4人家族。穏やかな休日の朝に、関東大震災級の直下型地震が発生するという想定だ。

 幸地区の防災リーダーたちが家族に扮し、コミカルなやりとりに観客は笑い声をこぼしていたが、緊急地震速報の音が流れると緊張が走った。地震発生後、母、息子、娘はテーブルの下に身を隠し難を逃れたが、就寝中の父に転倒した家具がのしかかり、頭部の負傷と足を骨折。発見した家族は協力して父の足に傘を当てネクタイで固定。頭部負傷には、包帯代わりにストッキングを巧みに用いて止血処置をした。防災リーダーの安藤美茂さん(73)は「今の時代、三角巾がどの家庭でもある訳ではない。身近なもので処置ができないかって考えたんです」と説明。

 「最初は家具を倒して処置をみせようとしただけ。それが発展して芝居でやっちゃおうってことになって」と話すのは奥津雅次さん(46)。防災リーダーたちが集まり知恵を絞った臨場感溢れる寸劇は大成功した。観賞した椙崎(すぎざき)ゆり子さん(68)は「大変面白かった。ネクタイで固定できるなんて驚きだわ」。

 幸地区自治会連合会の瀬戸充会長(84)は、「多くの人が来てくれてよかった。4地区で事前の打ち合わせは大変。でも、防災リーダーを巻き込んで全市的に広がってくれたら」と話した。

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