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ゲーム界のプロ選手誕生 小田原市の古谷さん

社会

公開:2019年6月1日

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世界に向けてライブ配信する家の自室。マイクで視聴者に語りかける
世界に向けてライブ配信する家の自室。マイクで視聴者に語りかける

 「中学生の頃にゲームばかりやっていて、『プロゲーマーにでもなるつもりか!』と親に叱られたものでしたが、本当になってしまいました」

 小田原市上町在住の古谷大也(ふるたにまさや)さん(24)は今春、ビデオゲームを使ったスポーツ競技「eSports(イースポーツ)」事業を展開する(株)RED ОNE(東京都)とストリーマーとしてプロ契約を結んだ。

 ストリーマーとは、自身がゲームをプレイする姿をネット上でライブ配信する人のこと。その姿はリアルタイムで画面の片隅に映し出され、マイクを通じて声を発することもできる。視聴者の目的は攻略方法を参考にするだけでなく、むしろゲームという共通の趣味を介して配信者と交流を楽しむことにあるという。いわば、かつて子ども達が友人宅に集まって「ファミコン」を楽しんだ光景の現代版。海外では高額を稼ぐストリーマーも存在し、韓国ではアイドル並みの人気だという。

好きが仕事に

 古谷さんのゲーム好きは小学生の頃から。しかし、当初は2つ年上の兄にコントローラーを奪われ、攻略本を片手にそばで眺めるだけの日々が続いた。ところが、兄が進学を機に寮生活を始めたことでチャンス到来。押し殺してきた感情を爆発させるかのように、ゲーム漬けの毎日が始まった。

 高校時代にもうひとつ夢中になったのが音楽。ゲームのBGMをきっかけにアイルランド音楽が好きになり、これに欠かせない楽器「ロー・ホイッスル」を始めることに。ネットで現地の有名な職人を探し、オーダーメイドで注文した。日本でも数千円で手に入るところ、価格は5万円。「何でも形から入る性格。モチベーションもあがりますし」と凝り性な一面がのぞく。

 その後、コンポーザー(作曲家)を志して音楽の専門学校へ。卒業後はパソコン関連の会社で働いていたが、楽しみはやっぱりゲーム。出場する大会で好成績を残し、趣味で続けていたストリーマー活動では国内外から約8000人が視聴者登録するほどの人気を集めた。こうした様子がゲーム会社の目にとまり、今回の契約に至ったという。

トークも磨く

 「今はこれが仕事。ゲームばかりやらないといけないので」。時には1日14時間も画面に向かうが、それも苦ではない。自分の仕事が満足してもらえているか分かりづらかった営業マン時代と比べ、ネット上ではリアクションが早いことにおもしろみを感じるからだ。

 流行が目まぐるしく変わる時代だからこそ、ストリーマーとして努力しているのは最先端の情報を見逃さないこと。トークを楽しみにしている視聴者もいるため、お笑い芸人の言い回しも参考にするなど勉強熱心だ。

 ゲーム上での名前は、第一印象で記憶に残りやすいであろうと中学時代に考案した「蒼汁(あおじる)」。目指すは、「ゲームがうまい近所のお兄ちゃん」的な存在だ。

配信中のゲーム画面。片隅に自分の映像が組み込まれている
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