小田原の企業が出資する湘南電力(株)の代表取締役社長に就任した 原 正樹さん 栄町在住 46歳
「地域に根付いた活動を」
〇…再生可能エネルギーの地産地消を推進し、電気で地域活性化を目指す湘南電力(株)。今年5月、代表取締役社長に就任した。「まずは知ってもらうこと。大手と違ってCMも出せない。何でもやります」。自らを『筆頭営業マン』と称し、イベント会場でのチラシ配りなどPR活動を積極的にこなす。県内で発電された電力を積極的に調達、地域に安価で提供する同社。収益の一部を健康教室や子ども向けのイベント資金に還元、地域貢献も行う。「より暮しやすい街づくりのため、エネルギーで地域に根付いた活動をしていきたい」
○…今年で創業104年を迎えた小田原ガス(株)の社長。都内の電子部品を扱うメーカーに営業として勤務していた32歳の時、前社長に呼ばれ、祖父の代から3代目となる重役に就いた。「エネルギーについて学んだことは全然なかったので、当初は戸惑いました」。それでも「引き受けた以上は発展させたい」と一念発起。入社時に「殿様商売」と感じた社の雰囲気から変えることに取り組んだ。「お客さまに支えてもらっている仕事。それを意識すれば誰に奉仕するべきかわかるはず」。自分も社員の一人。社全体で、お客さまに向き合う姿勢を心がけている。
〇…今年4月、昨年の電力に続き、ガスも自由化に。「今までは監督が指示を出す『野球型』。これからは自分で判断する『サッカー型』でいかないと」。その都度上司の意見を聞いていたら負けてしまう。自分で答えを出す判断力、スピードが必要と説く。最近、同世代の経営者と触れ合う機会も増えた。「色々教えてもらっています。人と人とのつながりは大事ですね」
〇…178cm、67kg。スラッとした体形と若さの秘訣を問うと「運動は何もしてないんです」と爽やかな笑顔。酒も煙草もやらない。忙しい日々は2人の子どもと遊んでリフレッシュ。「パパ業というより、子どもに世界を拡げてもらっている感じ」と目を細めた。
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