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「文句なし」の14m19 砲丸投 下川優来君(国府津中)

スポーツ

公開:2017年10月14日

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渾身の力で投てきをする下川優来君
渾身の力で投てきをする下川優来君

 第70回神奈川県中学校総体陸上競技大会が、三ツ沢公園陸上競技場で10月7日に行われ、砲丸投に出場した下川優来君(国府津中3年)が14m19の投てきで準優勝した。

 選手招集前、「今日が最後なんで」と中学校生活ラストの大会にリラックスムードだった下川君。1投目から今季マークした自己ベスト13m63に迫る13m50の投てきで、「今日はなんかいい感じだな」と手応えを感じた。そして4投目、「少し力が入ってしまった」と思った砲丸は飛距離を伸ばし、自己ベストを56cm上回る14m19の地点に落下。サークルから退出しながら記録を聞くと、フィールドの外にいた両親や応援に駆けつけてくれた友人の方を向き、手をひとつ「パンッ」と叩いて両拳を天に突き上げた。

 「びっくりした」という試合後の第一声。トップとの差はわずか4cmだったが、「文句なしですね」と晴れやかな表情を見せ「周りは意識しない。自己ベストを出すことを意識した自分との戦いでした。楽しい試合ができました」と話した。

決して「独」学ではない

 この記録の裏には強力なサポーターがいた。応援してくれた友人もさることながら、マンツーマンで支えてきた父・光男さん(43)の存在だ。すべての始まりは実家に飾られた1枚の賞状。光男さんが中学生の頃に砲丸投で取った賞状をみた優来君が、「父を超えてやる」と思ったのが競技を始めたきっかけだ。

 「大した記録ではなかったんです。当時は4kgの砲丸でしたし。息子がはじめてみたら私なんかポンと超えられてしまいました」と光男さん。競技は中学までだったので専門知識はそれほど多くなく、息子が砲丸をやると言ってから2人でオリンピック、世界選手権の映像をYoutubeなどでみて研究した。

 土日は近所の公園で親子練習。工務店を営む光男さんの実家で作ってもらったサークルの足止めを置いては投てきに明け暮れた。ときには厳しいことも言い、投法についての意見が親子で割れることもあった。記録が伸びず、人知れず流した悔し涙も見てきた光男さんにとっても、14m19という記録は大金星だ。「もううれしいです。その一言。でも本当に本人の努力。息子をほめてあげたい」と満面の笑みを浮かべた。

※   ※   ※

 同大会には他の小田原勢も出場。男子400mで加藤大雅君(酒匂中3年)が8位に入賞。男子走高跳で山田圭吾君(泉中3年)も8位に入賞した。また、リレーでは男子4×100mで泉中学校の水流龍人君、長島駿君、遠藤涼君、粟田伊吹君(全員3年)が8位に入った。

賞状を手に肩を組む下川親子
賞状を手に肩を組む下川親子

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