神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2011年2月12日 エリアトップへ

JICA青年海外協力隊から帰国した 小野 栄子さん 開成町吉田島在住 27歳

公開:2011年2月12日

  • X
  • LINE
  • hatena

経験活かし、夢へ邁進

 ○…JICAの青年海外協力隊員として派遣されていたインドネシアから、このほど2年間の任期を終えて帰国した。現地では住民への環境教育に携わり、ゴミの分別やリサイクルについて啓発活動を行った。「川や側溝などにゴミを捨てるのが当たり前の土地柄。日本の取り組みを紹介したり、一緒に清掃活動をしたり。子どもたちには紙芝居を使って説明した事もありました」。素直に話を聞いてくれた子どもたちの姿を思い起こし「未来に向けて種をまいてきた感じ」と温かな笑顔を浮かべた。「異文化に触れて、学んだことも多い。行く前と後で、物の見かたも変わりました」と自身の変化を語った。

 ○…開成町で生まれ育ち、これまで家を離れた事はなかった。初めての海外生活に不安はなかったか尋ねると「母からよく電話をもらいましたし、毎日が楽しくて。あっという間の2年間でした」とあっけらかんと笑ってみせた。同隊の活動は、中学生の頃にTVで見て興味を抱いた。その後、家族で出かけたタイ旅行で日々の生活に困窮する人たちを見て”自分にも何かできる事はないだろうか”と考えたという。大学では環境情報学を学び、環境NGOにも参加。「そこには”社会のために”と活動する人が大勢いて、私も”働くなら社会のためになる仕事を”と考えるきっかけになりました」と振り返る。卒業後に一度就職するが、小学校教諭を目指すため退職。そこで秘めていたもう一つの思いを実現するためJICAの門を叩いた。

 ○…好奇心旺盛で、新しい事に挑戦する事が好き。近頃興味があるのは”農業”だが、現在は教師になるための勉強に励む日々だ。「任地を離れる時に、現地の人たちから『日本を元気にしてくれ』と送り出されました。元隊員としての誇りを持ち、経験を活かしながら、引き出しの多い面白い先生になりたい」。希望に輝く瞳の奥に、異国の子どもたちの姿が見えた気がした。
 

足柄版の人物風土記最新6

遠藤 克也さん

松田警察署の署長に就任した

遠藤 克也さん

松田町在住 59歳

4月13日

佐々木 朋美さん

文命中学校での部活動地域移行の現場管理責任者を務める

佐々木 朋美さん

開成町中之名在住 53歳

4月6日

望月 洋子さん

ソーラン山北実行委員会の委員長を務める

望月 洋子さん

山北町岸在住 57歳

3月30日

川瀬 明宏さん

松田道祖神太鼓研究会の代表として伝統の復活を目指す

川瀬 明宏さん

松田町在住 84歳

3月23日

菊間 みづきさん

3月24日に定期演奏会を行う足柄高校吹奏楽部の部長を務める

菊間 みづきさん

小田原市在住 18歳

3月16日

佐久間 善弘さん

山北町地域文化遺産活性化実行委員会の代表を務める

佐久間 善弘さん

山北町山北在住 59歳

3月9日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月13日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook