県防犯功労団体警察本部長褒章を受賞したOKAMOTO安全サポート隊 隊長 中村 保さん 南足柄市塚原在住 80歳
風通しの良い地域を目指して
○…岡本小学校区内で子ども達の登下校時の声かけや防犯パトロールを行う『OKAMOTO安全サポート隊』の隊長を発足当時から務める。「はじめのうちはドライバーから苦情を言われることもあったが、今ではあいさつをする間柄になった」と発足当時の苦労を振り返る。
○…南足柄市で3番目の防災団体として立ち上がったサポート隊。独自の活動を推し進めるために行政からの補助金などはあえて断っているという。「複数の自治会で構成される防犯団体としての特徴は情報の共有ができること」。定期的に情報共有のための連絡会を開催している。
○…南足柄に生まれ、幼い頃から野山を駆け回った。就職を機に上京し、富士フイルムで定年まで勤めあげた。子どもの頃から慣れ親しんだ故郷を終の棲家と決め、現在の場所に家を建てたのが17年前。その後、自治会長や塚原大自治会長など、地域との関わりを大切にしてきた。「東日本での地震を受けて、地域の繋がり”共助”の強化をする必要がある」と、地域に関わる各種団体が連携し、風通しの良い地域を作る必要性を感じている。
○…忙しく動き回るのが健康維持の秘訣。毎朝6時に起床し、キウイフルーツや野菜などを育てている畑で農作業をしてから、サポート隊の活動に出かけ、その後、JAの直売所へ育てた野菜を卸しに行くのが日課になっている。パソコンを駆使して農業の改善を行ったり、カラオケやウクレレなど趣味も多彩。「農業だけでなく、いろいろな場所に行くことで生活のリズムに変化が出て、良い気分転換になる」。
○…「子どもは大人の行動を本当によく見ている」。子ども達の登下校を見守っていて感じることは、地域の大人がどういう意識を持つかということ。「子ども達を見守る大人達の意識も変えていきたい」と、これからも自分が愛する地域と共に生きていく。
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