開成町内の64店が加盟する開成町飲食店組合(神田富男組合長)が、東日本大震災の被災者支援に精力的な活動を続けている。
5月23日に開成町役場を訪れた神田組合長、遠藤誠副会長、会計の小野暁美さんは府川裕一町長に義援金34万5772円を手渡した。これは4月3日頃から30日まで、組合員の全店舗に設置していた募金箱から集まったもの。同組合では震災発生後に理事会で図り、募金箱と協力を呼びかけるポスターの準備に着手していた。義援金を託された府川町長は「(同組合は)団結力が素晴らしい。町も各団体が活動しやすいようにバックアップしていきたい」と感謝を述べ、神田組合長は「予想以上の額になり、組合員と募金に協力してくれたお客様の温かな支援に感謝。組合員からは募金箱の設置を続けたいという声も上がっており、今後も被災地支援策を考えていきたい」と語った。義援金は日本赤十字社を通じて被災地へ送られる。また同組合では県飲食生活衛生同業組合の義援金にも、募金から2万円を送っている。
”食”のプロならではの支援
同会では、3月中旬から4月3日まで開成町福祉会館に一時避難していた福島県いわき市からの避難家族に、食事を差し入れる支援も実施していた。
避難者の食事は原則、当人でまかなうことになっていたが「子どももいるのにコンビニ弁当ばかりでは…」と無償の支援を買って出た。3月27日から4月2日まで役員が交代で食事を作り、温かなごはんやみそ汁、ハンバーグなどを振舞った。
また6月に行われる開成あじさい祭でも、主催のTEAM開成馬力の一員として、東北の地酒や土産物、福島牛、南部風鈴などを販売して被災地支援に充てる。神田組合長は「復興は時間がかかるもの。支援する側も背伸びせず、工夫しながら長期的な支援活動をしていきたい」と話している。
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