開成町長に就任した 府川 裕一さん 開成町在住 55歳
”和”の心で町政担う
○…初登庁から約1ヵ月、公務に忙しい日々が続いている。「落ち着いたら、各課ごとにゆっくりコミュニケーションの時間を取りたい。ノンアルコールの宴会がいいかな」と気さくな笑みを浮かべる。「自治会長の経験から”地域の人が元気になれば、町が元気になる”と考えている。今回、当初中止を予定していたあじさい祭が地域の力で開催できるようになったことも、その表れでは。町長と町民の目線を併せ持ちながら”和”の心を持って町政を担っていきたい」。穏やかながら、芯に熱意を秘めた言葉が頼もしい。
○…東日本大震災を教訓に、津波やダム・堤防の決壊を想定した水害対策を町の防災計画に盛り込むことを決めた。「町民の安全が第一。県の動きを待ってはいられない。南足柄市との合同避難訓練など、これからは近隣市町との連携を大切にしたい」と構想を語る。また「箱根とつなぐ道路の計画や、新しい橋の開通も近い。地域活性などの面でも今後、一層の広域連携が必要になる」と将来を見据える。まずは町の現状を把握して課題を洗い出し、町民の声を平成25年度からの第5次総合計画に盛り込んでいく考えだ。「どこに重点を置くか、町に合った政策を進めていきたい」。
○…前町長、副町長、開成南小校長などが同級生。「皆、保育園からの付き合い」と顔をほころばせる。15年前、その中の一人が衆院選に挑むのを応援したことをきっかけに自身も政治家を志し町議を3期、議長も務めた。「選挙は家族にも少なからず影響がある。これまで協力し続けてくれた妻には一生頭が上がらない」と照れ笑いを浮かべた。
○…「災害時など、いつ呼ばれてもいいように」と今春から禁酒を始めた。禁煙も昨年から継続中。行事には最近購入したマイ自転車で移動する等、この1年で一挙に健康的な生活になった。スリムな体に内包するバイタリティで、力強い町の舵取りを期待したい。
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