松田警察署(西方昭典署長)管内の足柄上地域1市5町で、自転車の関係する事故が前年同時期に比べ倍増している。また犯罪の発生状況においても自転車や自動車、屋外設置物などを狙った盗難が続発しており、同署では注意を呼びかけている。
松田署管内で平成23年1月1日から6月12日までに発生した交通事故件数は186件(前年185件)、死者数1人(同2人)、負傷者数227人(同223人)とほぼ前年並み。このうち県警が『5つの重点対策』として取り組んでいる「二輪車」「高齢者」「自転車」「飲酒運転」「指定路線(管内では国道255号線)」では、前年に多発していた高齢者事故をはじめ全体的に減少している(=表・上)ものの、自転車が関係する事故については前年19件から今年39件と、ほぼ倍増している。
同署交通課では「自転車は免許不要で子どもから高齢者まで乗ることができる分、一時停止無視や急な方向転換など、ルールが守られないことで交通事故につながるケースが多い。『自転車も 乗れば車の 仲間入り』の標語にあるように、利用者はその自覚をもって運転し、自動車のドライバーも自転車の動きに注意して事故を防いでもらいたい」と話している。
盗難被害も増加
管内の犯罪については、5月末までに全体で397件発生しており、前年同時期より78件増加した。
このうち罪種別では『窃盗犯』が全体の77・8%にあたる309件(前年244件)発生しており、とくに自転車や自動車などが被害に遭うケースが増えている(=表・下)。また工事現場や資材置き場から重機や発電機、電線などを持ち去ったり、建物の外に置いてあるタイヤやエアコンの室外機などが狙われる「非侵入盗」も急増した。
同署生活安全課では「自転車を駐輪する際は、被害に遭いやすい路上を避け、駐輪場などを利用する。またカギをかけるのはもちろん、チェーンやワイヤー錠などをあわせた”二重ロック”を活用して、一人ひとりが被害防止に努めてもらいたい」と話している。
また同署管内では、オートバイなどで後方から接近し、自転車の前かごからバッグなどの物品をひったくる事件が6月中に数件発生しており、生活安全課では「かごに防犯ネットを付けるのが一番の対策ですが、かごの上に雑誌などを置くだけでも被害防止になります」と自転車の利用者に警戒を呼びかけている。
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