神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2011年7月30日 エリアトップへ

南足柄市 映画で蘇る震災前の風景 「お菓子放浪記」上映会 原作者・西村氏も来場

公開:2011年7月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
8月26日に上映会 入場券から被災地を支援
8月26日に上映会 入場券から被災地を支援

 映画のロケ地は石巻市を中心とする宮城県。今年2月に完成した作品は、3月10日に都内で披露試写会が行われた。東日本大震災が襲ったのはその翌日11日だった。震災により太平洋沿岸は灰燼に帰し、映画に映し出された日本の原風景ともいえる石巻市などの光景は、無残な姿を晒すことになってしまった。結果的に震災前の風景を記録する映画にもなった。

 原作は小説家、西村滋さん(85)の自伝的小説「お菓子放浪記」。戦中・戦後を生き抜くアキオ少年の姿を通して『お菓子への憧れを平和への希望にまで昇華した作品…』といえるもので、初版以来35年にもわたり読み継がれているベストセラー。西村さんは南足柄市の川上賢治県議と37年来の友人で、南足柄市にも訪れている。川上さんは、「映画を上映することで何とか震災被災地を支援する活動につなげられないか」と地域に相談したところ、賛同した市民有志らによる映画「お菓子放浪記」南足柄市上映実行委員会(柏木勘一会長)が立ち上がった。

 文部科学省選定(少年向き、家庭向き)でもあるこの映画は、「家族で見てもらいたい」と夏休み中に上映される。時間は1回目が14時〜、2回目が18時〜。前売券は一般千円、小中高生5百円。入場券1枚につき30円が宮城県民の会を通じ、映画に刻まれた情景の回復等の実現に役立てられる。

 上映会当日には原作者の西村さんも舞台に登場し、挨拶する予定。前売券は同市社会福祉協議会(【電話】73―1575)、実行委員会(【電話】73―3944)へ。

 「未来に残したい、子どもに伝えたい、お菓子が紡ぐ希望の物語」――こんなキャッチフレーズの映画「エクレール・お菓子放浪記」が8月26日(金)、南足柄市文化会館大ホールで上映される。県西地域では初の上映。上映会に至るまでに多くの地域の人の思いが、そこに結集している。
 

足柄版のトップニュース最新6

スケボーパーク誕生へ

山北町

スケボーパーク誕生へ

専用の公施設は県西唯一

3月23日

30年ぶり施設使用料改定

松田町生涯学習センター

30年ぶり施設使用料改定

3月23日

「足柄三山」が絵はがきに

「足柄三山」が絵はがきに

たさきさんが原画描く

3月23日

食品ロス削減へ発信強化

大井町

食品ロス削減へ発信強化

今年度廃棄量が増加

3月16日

寄地区移住奨励金創設へ

松田町

寄地区移住奨励金創設へ

人口減著しい現状受け

3月16日

山北出張所が新しく

小田原市消防本部

山北出張所が新しく

3月25日から運用開始

3月9日

あっとほーむデスク

  • 3月23日0:00更新

  • 3月16日0:00更新

  • 3月9日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook