猿被害防止へ地域連携 野猿対策協議会が説明会
南足柄市沼田の森と水の公園で7月22日、同市野猿対策協議会、行政担当者、有志の猿追い隊、自治会関係者らが集まり、猿追い作業の説明会が開かれた。同地区では毎年、猟友会と連携して農作物被害などの未然防止に取り組んでいる。今年は7月16日頃から猿が目撃されていた。
説明会では、参加者に自動式のエアガンや猿の位置を把握する受信機、連発式の花火などの使い方が説明された。その後、午前中から猿追い作業をしていた猟友会に合流し、実際に道具の使用方法などのレクチャーが行われた。
南足柄市の岩原地区、沼田地区、三竹地区では毎年7月中旬から9月下旬にかけて、野生の猿の群れが出没している。この群れは箱根町湯本、小田原市入生田などに定住している「S群」と呼ばれる20頭ほどの群れで、今年は子猿も目撃されている。とうもろこしやサツマイモなどのエサを求めて、この時期になると南足柄市方面へ移動してくるという。
野猿対策協議会の事務局を務めるJA岡本支店の臼井範雄支店長は「以前は大きな音で追い払う爆音機などで対処していたが最近では猿が人に慣れてきていて、人に対する恐怖心、警戒心が薄れてきており、生息域が農地や住宅地に接近しています。農作物への被害の他にも、民家へ侵入し食べ物を狙うケースなども発生しています。猿に遭遇した場合、エサなどは決して与えず、むやみな接触を避け、すぐに県や市の窓口、JAの支店などに連絡をして下さい」と話す。
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