大工道具を被災地へ 南足柄市 加藤さん14日に出発
南足柄市狩野の加藤頼正氏(65、南足柄興産(株)代表)が9月14日から16日まで、岩手県陸前高田市に「大工道具類一式」を支援物資として届けに行く。加藤氏が同市に向かうのは東日本大震災の後、4回目だ。
加藤氏は陸前高田市に住む元同僚(65)と40数年来の親友だった。「商売上でも取引きがあり、毎日連絡しあう仲。大震災があった日も昼過ぎに電話で話しましたよ」。その数時間後、元同僚の会社や家は津波に巻き込まれ行方不明になってしまった。「6月に見つかったと聞いたが、まだDNA鑑定を待っている段階…」と言葉を詰まらす。被災地の人たちの力になりたいと個人で活動を続けてきた。
震災後6ヵ月を経て、現地では復興に向けて大工道具が品薄だという情報を聞き、地元に声を掛けたところ、狩野在住の岩本裕二氏の協力を得て、2月に亡くなった父親の生前使っていた大工道具(大型機械4台、その他約35点)を譲り受けた。この道具類一式が4t車で輸送される。
一式は小田原市出身で岩手テレビに勤務する加藤氏の親戚の仲介で、受け皿となる現地の会社社長に手渡される。加藤氏は「個人の力には限りはあるが、縁のある地域を今後も支援していきたい。一緒に活動(ボランティア、カンパ等)をしてくれる人がいれば声をかけてほしい」と話す。問合せは【電話】(74)0828へ。
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