足柄茶の復興願い 献茶祭 新茶の摘み取りは5月初旬から予定
山北町川西の(株)神奈川県農協茶業センター(吉田光男社長)で4月12日、新茶摘みの安全と豊作を願う献茶祭が実施された。今年の足柄茶の収穫は5月初旬を予定している。
当日は天候にも恵まれ、テレビ局を含む報道関係者らが多数集まる中、同センターの関係者ら約30人が出席。吉田社長と茶業運営委員会の細谷順司委員長が代表して「足柄茶の碑(1975年建立)」に献茶した。
吉田社長は「昨年は東日本大震災に起因する放射能の問題などいろいろあったが、生産農家と協力して今年の収穫に向けて準備をしてきた。”お茶はやっぱり足柄茶”と言われるよう、足柄茶の復興に向け取り組んでいきたい」と挨拶した。また、細谷委員長は「風評被害に負けないように生産者とセンター、行政が力を合わせてやっていきたい」と話した。
式典が終わると、昨年同センターによって養成された「足柄茶コンシェルジュ」によって足柄茶を使った呈茶が行われ、出席者などに振舞われた。
昨年の放射能被害を受けた際に茶葉のほぼ全量を刈り取る「深刈り」を行った影響から、今年の足柄茶の収穫量は、例年より少ない170トンを見込んでいる。また、出荷の可否を判断する放射性セシウムの検査を5月1、8、15日の3回に分けて実施する予定で、生育状況を見ながら検査用のサンプルの収穫を各検査日の1週間前に実施する。
同センターは「今年の足柄茶の販売は5月上旬から予定しており、100%足柄産の茶葉を使ったお茶と、足柄茶と他県産の茶葉をブレンドした”足柄茶ブレンド”を2本の柱として販売展開していく」と話す。
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